温かい日本蕎麦の紹介

基本情報

日本蕎麦には冷たい蕎麦と温かい蕎麦の2種類の食べ方があります。この記事では日本を代表する温かい蕎麦のメニューを紹介します。

かけ蕎麦(Kake-soba)

かけ蕎麦とは、蕎麦を器に入れて熱いつゆを掛けた日本の麺料理です。年末の年越し蕎麦のように、寒い時期に好まれる食べ方ともなっています。また、かけそばは「熱いだし汁をかけただけのそば」を指す言葉で、一般的には薬味の葱程度のトッピングが多いです。


天ぷら蕎麦(Tenpura-Soba)

天ぷら蕎麦とは、かけ蕎麦の上に天ぷらをのせたものです。天ぷらは、海老や野菜などを小麦粉をつけて油で揚げたもので、定番のメニューです。天ぷら蕎麦は、蕎麦の香りと旨さ、天ぷらの食感とつゆの風味が絶妙に合わせて楽しめる一品です。


かき揚げ蕎麦(Kakiage-Soba)

かき揚げ蕎麦とは、小さく切った魚介類や野菜などを小麦粉をまぜて油で揚げたものを、蕎麦にのせたものです。かき揚げは、天ぷらの一種で、独特の食感が特徴です。かき揚げ蕎麦は、一般的な天ぷら蕎麦よりも安く満足感が得られる人気のメニューで、店によってはかき揚げの具材や大きさが異なります。



山菜蕎麦(Sansai-Soba)

山菜蕎麦とは、山菜を使ったそばのことです。山菜には、「ふきのとう」や「たらのめ」などの春の野草や、「わらび」や「ぜんまい」などのシダ類があります。山菜蕎麦は山菜ごとに異なる香り、食感が特徴で、そばとよく合います。


なめこ蕎麦(Nameko-Soba)

なめこ蕎麦は、なめこというキノコを使ったお蕎麦の料理です。なめこは粘り気のある食感が特徴で、栄養価も高いと言われています。なめこ蕎麦は、なめこを出汁や醤油などで味付けされた汁にお蕎麦を入れて食べます。大根をおろしたものを薬味とするとさらに美味しくなります。


鴨南蛮蕎麦(Kamonanban-soba)

鴨南蛮蕎麦は、鴨肉とネギが入った温かい蕎麦です。鴨肉の代わりに鶏肉を使うこともあります。鴨肉を焼いてスライスし、ネギと一緒に軽く炒めて、だし汁とめんつゆで味付けするので鴨肉の旨味が効いた出汁がとてもおいしいです。


月見蕎麦(Tukimi-Soba)

月見そばとは、温かいそばの上に生卵をのせたものです。卵の黄身は月に、白身は雲に見立ててお月見の風情を楽しむ料理です。月見とは日本古来の風習で旧暦の8月15日に月を鑑賞する行事が由来です。


わかめ蕎麦(Wakame-Soba)

わかめそばとは、蕎麦にわかめをのせた料理です。わかめは海藻の一種で、食物繊維やミネラルが豊富に含まれています。わかめに含まれる栄養素と蕎麦に含まれる栄養素が掛け合わさり、ダイエットに良い効果を与えてくれます。


たぬき蕎麦(Tanuki-Soba)

たぬきそばとは、蕎麦に天かすとネギを入れた料理です。関東で一般的なたぬきそばは、このタイプのものを指します。しかし、地方によっては、油揚げやかき揚げを乗せたものをたぬきそばと呼ぶ場合もあります。例えば、大阪では油揚げを乗せた蕎麦は「たぬきそば」と呼ばれます。また、京都では刻んだ油揚げとあんかけをかけた蕎麦が「たぬきそば」と呼ばれます。


きつね蕎麦(Kitune-Soba)

きつね蕎麦とは、油揚げを乗せた蕎麦のことです。しかし、地方によっては、きつね蕎麦と呼ばれるものが異なります。大阪や京都では油揚げを乗せた蕎麦はたぬきそばと呼びます。きつね蕎麦の名前の由来には、油揚げの色がキツネの毛色に似ていることや、キツネが油揚げが好きな動物とされることなどが関係していると言われています。