家庭料理のおかずの紹介: 後編

郷土料理

基本情報

日本の伝統的な家庭料理は、素材の味を大切にし、油を控えめに使うことが特徴です。主に、醤油や魚介の出汁を使って煮たり、焼いたり、蒸したりする調理法が多く見られます。


切り干し大根(Kiriboshi Daikon)

切り干し大根は、大根を細長く切り、乾燥させた乾物で、西日本では千切り大根(Sengiri Daikon)とも呼ばれます。秋の終わりから冬に収穫した大根を使用します。


筑前煮(Chikuzenni)

筑前煮は九州地方の福岡県の代表的な郷土料理で、元々はスッポンなどを用いた料理だったとされますが、現在では鶏肉を使います。地元では正月料理や祝い事に欠かせない料理となっています。
具材を全て炒め、醤油、味醂、酒で煮立てた鍋に鶏肉を加え、人参や蓮根、ごぼうなどから順に加えて煮込みます。全体が色づいた後にサトイモを加え、野菜が柔らかくなるまで煮込んで水分を飛ばしたものが完成となります。


揚げ浸し(Agehitasi)

揚げ浸しは、ナスなどを茹でずに油で揚げ、熱湯をかけて油を抜いた後、調味した出汁に浸す料理です。この揚げ浸しにはカツオ節をかけることもあります。


ほうれん草の胡麻和え(Hourensou Gomaae)

ほうれん草の胡麻和えは、風味豊かで寒い時期に特に美味しい和食の一つです。ほうれん草を熱湯にさっと茹でた後、冷水で冷やし、しっかりと絞って水切りをします。胡麻をすったものと砂糖、醤油を混ぜ合わせて完成となります。


蓮根饅頭(Renkonmanjyu)

蓮根饅頭は、ハスの地下茎である蓮根を主成分として用います。蓮根をすりおろし、まんじゅう型に固めます。エビなどの具材を混ぜ込んで蒸し上げることもあります。


茶碗蒸し(Chawanmushi)

円筒形の茶碗に鶏肉、エビ、シイタケ、蒲鉾・ぎんなんなどを入れて、出汁で味付けした卵を注ぎ、蒸して固めた日本料理です。九州地方の長崎県が発祥と言われています。