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1.基本情報
佐渡島は、古代から流刑地として多くの知識人や文化人が送られた場所で、貴族と武士の文化が融合し、独特の歴史を築きました。特に、日本伝統の舞台芸能”能”はここで非常に盛んで、日本一の能舞台数を誇ります。かつては金鉱山で日本一の金を産出していましたが、1951年に閉鎖されました。その金鉱山の歴史は今でも博物館で学ぶことができます。歴史と文化の豊かな佐渡島は、観光に魅力的な場所として知られています。
佐渡金山(Sadokinzan)
佐渡金山は、1601年に開山され、400年近くの長い歴史を有しています。1603年に徳川幕府の天領となり、金と銀の採掘が行われ、江戸幕府の財政を支えました。1989年に操業を休止しましたが、その後も豊かな自然の中に数々の遺構が残り、多くが国の重要文化財や史跡に指定されています。金山の掘り進められた坑道の総延長は約400kmにもおよび、金78トン、銀2,330トンを産出しました。
北沢浮遊選鉱場(Kitazawahuyusenkoujyou)
この施設は日本で初めて金や銀の鉱石と不用物を分離する本格的な分離処理の施設でした。当時は東洋一と称されましたが、現在は産業遺跡として、季節ごとのライトアップやプロジェクションマッピングが開催され、訪れる人々を魅了しています。
尖閣湾(Senkakuwan)
尖閣湾は、佐渡島の美しい景勝地で、北欧のフィヨルドに匹敵する美しさがあります。約3kmの海岸に広がる5つの小湾からなり、30m級の尖塔状の断崖が連なる圧倒的な景観が魅力です。この地域は海中公園となっており、観光施設も充実しています。
青の洞窟(Aonodoukutu)
佐渡島の最南端の竜王洞(Ryuuoudou)は、島内最大の海底溶岩洞窟で、イタリアの青の洞窟と同じように、天気の良い日には海が美しい青色に光ることから”佐渡の青の洞窟”と呼ばれています。現在は周辺のがけ崩れのため、ツアーでのみ訪れることができます。
夫婦岩(Meotoiwa)
七浦海岸(Nanaurakaigan)の夫婦岩は、2つの巨岩から成り立っており、右側の夫の岩は高さ22.6m、左側の妻の岩は高さ23.1mとなっています。波に寄り添うように立つこの夫婦岩は、縁結びのご利益があると広く信じられています。
朱鷺(Toki)
トキ(学名:Nipponia nippon)は、日本を含むいくつかの国で保護されている希少な鳥類です。一時期は絶滅寸前でしたが、保護活動により個体数が回復しています。中国、日本、韓国に生息しており、日本の佐渡島では2008年以降、人工繁殖によって放鳥が行われ、現在も増加しています。
佐渡鬼太鼓(Sadoonidaiko)
鬼太鼓は、伝統的な神事で、鬼や獅子、笛、太鼓などが組み合わさり、豊作や大漁、家庭の安全などを祈ります。この神事は、現在も125程の集落で実施されており、それぞれの場所で独自に進化しているため、同じ鬼太鼓がふたつとないと言われます。祭りは主に春と秋、特に4月15日と9月15日に行われます。
タライ舟(Taraibune)
たらい舟は、江戸時代から明治時代にかけて、地震による地形の変化が契機で考案された舟です。この地震によって生まれた岩礁と小さな入り江は、貝類や海藻の豊富な漁場となりましたが、従来の舟では漁が困難になりました。そこで、小回りが利き安定した舟として、洗濯桶を改良したたらい舟が実用化されました。佐渡島の小木海岸では現在も漁に使われており、観光客は体験乗船ができます。
2.口コミ
あめやの桟橋(Ameyanosanbashi)
この桟橋は、両津港から車で約30分で到着することができます。海に伸びる桟橋の絶景が撮れる写真スポットとして人気があります。写真映えする写真を撮りたい方にお勧めです。
乙和池(Otowaike)
大佐渡スカイラインの大平高原近くに位置する乙和池は、神秘的な自然の景観を持つ池です。日本最大級の浮島があり、その中に20種類以上の植物が育っています。浮島のハート型の穴が特徴で、ロマンチックな雰囲気を漂わせています。レンタカー借りている方はドライブの途中に立ち寄ることをお勧めします。
3.ご当地グルメ
4.交通情報
佐渡島へは新潟県にある2つの港(新潟港、直江津港)から船に乗って行くことができます。
以前は飛行機の航路もありましたが、現在では船のみが唯一の交通手段です。
佐渡汽船公式サイト(英語・韓国語・簡体字・繫体字・ロシア語対応)
https://www.sadokisen.co.jp/
5.地図情報
佐渡島は、面積は854.76km²で沖縄本島に次ぐ大きさを誇ります。冬は日本海からの季節風の影響で積雪がある一方、南側は温暖で積雪が少なくなっています。また暖流の影響で冬の気温が対岸の新潟市より高く、夏は涼しいです。