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1.基本情報
立山黒部アルペンルートは世界的に有名な山岳観光ルートです。全長は37.2kmで、最大の高低差は1,975mです。このルートは富山県の立山駅から長野県の扇沢駅まで、ケーブルカー、ロープウェー、バスなどさまざまな乗り物を乗り継いで移動します。この途中で美しい自然景観が楽しめます。
立山(Tateyama)
立山は主要な3つの峰、雄山3,003m(Oyama)、大汝山3,015m(Oonanjiyama)、富士ノ折立2,999m(Fujinooritate)から成り立っています。日本三霊山の一つとして、富士山(Fujisan)、白山(Hakusan)と並び称され、古来から宗教的な重要性も持っています。
室堂ターミナル(Murodou)
標高2,450mの室堂までケーブルカーとバスで約1時間で到達できます。夏は短く、7月上旬に雪解けが始まり、9月下旬から10月上旬に初雪が降ります。夏季は多くの登山者で賑わいます。ここは特別天然記念物であるライチョウや高山植物も見ることができ、自然観察に最適です。ホテル、売店、レストラン、簡易郵便局などの施設も充実しており、登山だけでなくリゾート地としても人気があります。
雪の大谷(Yuki no Ootani)
立山は日本屈指の豪雪地帯で、特に室堂ターミナル付近で積雪が多く見られます。道路の除雪作業を行う際に形成されるこの雪の壁は、高さが20メートルを超えることもあり、約500メートルの区間にわたって続いています。毎年春になると、この雪の壁を眺めながら歩く名物イベントがあります。
みくりが池(Mikurigaike)
“みくりが池”は、約1万年前に形成され、周囲が約630メートル、水深が約15メートルの火山湖です。年間を通じて美しい景色が楽しめますが、特に7月から10月にかけては、湖面に周囲の壮大な山々が映り、美しい自然の景観が広がっています。秋には、美しい紅葉が加わり、さらに息をのむような美しさとなります。
雷鳥(Raityou)
絶滅危惧種でもある雷鳥は、氷河期から生き残っている”生きた化石”とも言われています。夏は褐色、冬は白色の羽毛に変わります。通常は人前にあまり姿を見せませんが、雨や霧の日に出会えるチャンスが高いです。雷鳥は古くから”神の使い”とされてきた富山県のシンボルとなる鳥でもあります。
2.口コミ
黒部ダム(Kurobe)
黒部ダムは日本で最も大きなダムの一つで、1956年から1963年までの7年間、1,000万人もの労働者と513億円の予算を投じて建設されました。このダムの見どころは、黒部湖から毎秒10トン以上もの水を放出する迫力満点の放水です。特に夏の晴れた日には、この放水から生じる水しぶきが虹を作ることがあります。虹がよく見えるのは午前中なので、その時間帯の訪問がおすすめです。
地獄谷(Jigokudani)
地獄谷は硫黄が噴き出し火山性ガスが発生する危険な場所のため、立ち入りはできませんが、その周りには紺碧の”みくりが池”や、赤い湖水の”血の池”などがあります。この地獄谷は、江戸時代に立山を宗教対象とする信仰が広まったとき、現世での地獄として認識されていたようです。
3.ご当地グルメ
4.交通情報
■立山黒部アルペンルートへの行き方
立山登山の起点である標高2,450mの室堂(Murodo)までは、ロープウェー、ケーブルカー、バスなどの交通機関でアクセスすることが可能です。
立山黒部アルペンルート公式サイト(多言語対応)
https://www.alpen-route.com/access_new/access/
5.地図情報
立山は三つの主要な峰があり、日本で珍しく氷河が存在する山です。夏は非常に短く、雪が降らない期間は7月から9月中旬だけです。
冬にはシベリアからの風が日本海で発生した水蒸気を運び、大量の雪を降らせます。この地域は世界でも有数の豪雪地帯で、積雪量が15メートル以上に達し、最低気温は氷点下20℃以下になることもあります。