西日本のラーメンの紹介: 後編

基本情報

西日本を代表するラーメンの一つである豚骨ラーメンは、九州地方の名物としても知られています。このラーメンは、醤油、味噌、塩とともに、日本のラーメンスープの主要な四つのカテゴリーの一つです。豚骨ラーメンは、その濃厚でクリーミーなスープが特徴で、特に外国人旅行者からの人気が高いです。

徳島ラーメン(Tokushima Ramen)

徳島ラーメンは四国地方の徳島県で味わえるラーメンです。スープは豚骨ベースで、白いスープには白醤油、黒いスープには濃い口醤油、そして黄色いスープには鶏ガラや野菜などが用いられます。徳島に豚骨ラーメンが広まった背景には、ハム工場が存在したため豚骨が手に入りやすかったという事情があります。具材としては、醤油や砂糖、みりんで甘辛く煮込んだ豚のばら肉を盛りつけ、さらに生卵を加えるのが特徴です。



鍋焼きラーメン(Nabeyaki Ramen)

鍋焼きラーメンは四国地方の高知県須崎市の「谷口食堂」で考案されたラーメンです。丼ではなく土鍋を使い、野菜や鶏ガラから取った出汁で醤油ベースのスープを作ります。具材として鶏肉、ネギ、生卵、ちくわなどを使用します。また、大根の漬物である”たくわん”を一緒に供するのも特徴です。



博多ラーメン(Hakata Ramen)

博多ラーメンは九州地方の福岡県の名物ラーメンで、豚骨をじっくりと煮込んだ乳白色の豚骨スープが特徴です。海外の方にも非常に好評で、福岡県の久留米ラーメンが九州各地に広まった起源とされています。特に、スープはそのままに麺だけを追加する”替え玉”のスタイルは、九州の豚骨ラーメン独特の特徴です。



長浜ラーメン(Nagahama Ramen)

長浜ラーメンは、福岡県の博多漁港近くの長浜で提供されているラーメンです。1952年に長浜の屋台で考案された豚骨ラーメンが原型で、魚市場で働く人々に支持された理由として、細麺がすぐに茹で上がり待たずに食べられる点が挙げられます。味や見た目は博多ラーメンに似ています。



久留米ラーメン(Kurume Ramen)

久留米ラーメンは九州地方の福岡県久留米市で味わえるラーメンです。1937年、屋台の”南京千両”が透明感のある豚骨スープのラーメンを開発しました。その後、1947年に屋台”三九”が豚骨を煮込みすぎて白濁したスープを発見。この白濁した豚骨ラーメンが九州地方に広がったことから、久留米ラーメンが九州の豚骨ラーメンの起源とされています。



熊本ラーメン(Kumamoto Ramen)

熊本ラーメンは九州地方の熊本県の特色あるラーメンです。他の九州地方の豚骨ラーメンとは異なり、スープに豚骨以外に鶏ガラも使います。また、ニンニクを揚げたマー油やフライドガーリックも加えることでまろやかな味わいになっています。



鹿児島ラーメン(Kagoshima Ramen)

鹿児島ラーメンは九州地方の鹿児島県の名物ラーメンです。スープは豚骨ベースですが、他の九州の豚骨ラーメンと違って白濁していません。また地元の甘口醤油を使用することでスープに甘みが加わるのも特徴です。